東京オペラシティのアートギャラリーで開催されている「スイスデザイン展」。
良いモノを長く使う文化であるスイス人の、実用性と機能性を持った美しいデザインとそのマインドを見てきました。
時計や靴や家具などのプロダクトから航空や鉄道などの観光面にいたるまで、まるで国をあげてデザインに取り組んでいるような作品たちは、おそらく「なんとなくかっこいい」とか「奇抜で目を惹く」などを目指した小手先のものでなく、スイスブランドという普遍性を感じるデザインばかりでした。
まだまだ日本はビジネスにおいてデザインを重んじていないことが多いような気がするけど、実はデザインがもたらすビジネスブランド力ってすごい力があると思います。1980年代にスウォッチがデザインを含む経営戦略(もちろん品質や価格面も)で新しい文化を創り、当時のスイスの時計産業の危機を救ったように、クリエイティブが経済を変えることだってあるんですよね。
「日本には本当のブランドが無い」と海外から言われることもあるそうです。
こんなに伝統も最新技術もあるのに?と思うけど、確かにそうかもしれない。日本人としてとても寂しいことです。
効率や流行ばかりを追いかけていないで、伝統と最新技術を融合させながら実用性と機能性を持った手のぬくもりまで感じるスイスブランドのような普遍的な国のブランド力ができるといいな。幸いなことに日本を好いてくれる外国人も多いので堂々と創っていくべきだと思うし、政治にももっとクリエイティブ思考があると嬉しい。ポテンシャルはあるのだから。
世界中で使われているフォントの『Helvetica』(←ヘルベチカ。ラテン語で「スイスの」という意味らしい。)のように、「日本の」という意味の世界に誇れるフォントデザインだってできたらいいよね。
なんて生意気なことを勝手に考えてみたけどとても良い刺激と勉強になりました。
事業をされている方や商品企画開発などをされている方に特にオススメです。
スイスデザイン展は、2015年3月29日(日)までだそうです。
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