終戦後最初の50年の高度成長とその後の失われた20年。
戦後70年を振り返ると日本経済は大きくその「成長」と「停滞」の2段階に分かれた。という2015年8月19日の日経新聞の社説を読みました。
新聞は、ニュースなどの過去の事実だけでなく時折企業や社会への応援のような、未来への期待を感じることを書いてくれるので結構好きです。愛読書。社説はWebでも読めるけど、ネットニュースのゴシック体よりも新聞紙の活字フォントが好きなんですよね。
ビジネスにおいて、「過去の成功体験」が足かせになってしまうのは人間としてすごくよく理解できるし、新興市場やデジタルの台頭を感じても変革に尻込みしてしまうのもよく分かります。何と戦ってるのかさえも分からないこともあるしね。
だけどスマホひとつで世界中の商品やサービスを見回れる世の中になりつつある今、企業は「世界で唯一のもの」を手に入れる必要があると思っています。
社説では日立製作所さんとシャープさんのことを例にあげているけれど、大企業も中小企業も個人事業主でも「取捨選択」が必要だと思います。何かを手に入れるなら、何かを捨てなきゃいけないよね。ビジネスだって恋愛だって、写真のアングルだってそうなんです。
何でもやろうとすると何やってるか分からない。何でも写そうとすると何が言いたいか分からない写真になる。
セオリーどおりじゃ型にハマるし、フォーマットが同じだったら簡単に価格比較されてしまう。そもそもマネしたらすぐバレる。それじゃあせっかくの人生つまんない。
だから、関わらせていただいている企業さんには世界一になって欲しいと思っています。
世界一という表現をすると大袈裟に思われるかもしれないけど、「世界で唯一の個性」を付けて欲しいなと思い、取り組んでいます。
写真や広告も、どこかで見たことのあるものじゃなく、フォーマットじゃなく、その企業らしい個性をクリエイティブ(創作)して、世に伝えていきたいと思っています。そのためには企業さんもボクも個性を磨かないといけません。
毎回毎回、すっごく難しくてめちゃくちゃ悩みます。人に何かをきちんと伝えることはとっても難しいことだから。
家族や友人や恋人じゃなく、話したことも会ったこともない方々に伝えていく訳だからね、広告って。もちろん予算もあるし。
でもどの企業さんにも強みはあるし技術もある。あとは企業や経営者さんがその強みや技術をどう生かすか。どう伝えていくか。
もう横並びはダメなんですよね、残念ながら。ラクはできません。
個性があるビジネスはとても楽しいです。
クライアントさんと一緒に個性を磨きながらクリエイティブしています。
社説に書いてある『経営のモデルチェンジに踏み出そう。』っていいキャッチコピーですね。企業は再生することができるもんね。
なんだか世の中はネガティブな発言や情報であふれているけれど、新聞メディアが的を得た「Let’s」を発信するのはとても嬉しいです。
ロンバケの瀬名くん(←古い)じゃないけど、壁とっぱらって、踏み出せたらいいですね。
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