アメリカの話を幾つか。#03
カリフォルニア州を代表する都市、サンフランシスコ。
暑いカリフォルニアのイメージとは異なり、実は一年中気温の差があまり無くとても住みやすい都市と言われています。
ゴールデンゲートブリッジやアルカトラズ島、フィッシャーマンズワーフなど、海のイメージも大きいと思うけど、やはりこの「坂」が特徴的ですね。
坂、坂、坂。
抜けるような坂道の先に見える、海や山もいいですね。
有名な坂道「ロンバート・ストリート」。1ブロックの間に8回の急カーブがあります。”世界一曲がりくねった坂道”なんても呼ばれているそうですね。ミーハーごころに、ボクも車でくねくねしてみました。
よく考えたら1ブロック通過のためだけにすごく面倒くさい道路なんだけど、なんかワクワクしますね。日常では便利なことや効率的なことを求める一方、こういうところは回り道しても楽しいって感じる人間の感情はとても面白いです。
ところで、「世界一の○○」ってすごいキャッチコピーですよね。そういう気持ちでくねくねすると観光客はいい気分になっちゃいます。
キャッチコピーは人の心のベクトルを変えるとても大切なクリエイティブです。ただの坂なんすけどね。
坂を横から見るとこんな感じ。カメラの水平垂直が分からなくなります。笑
後ろの建物で水平垂直を確認して撮ってみると、一応これで真っすぐかな。もっとキツイ坂もたくさん。サンフランシスコではあまり馬力の無い車では訪れない方がよさそうですね。徒歩での上り坂はアキレス腱伸ばししながら歩いている気分です。下り坂が大変だと思うので女性はヒール履くのはやめておいたほうがよさそうです。
路駐する場合はハンドルを歩道側に切って、もし駐車中に車が動いてしまったとしても縁石で停まるようにしています。上り坂の場合はハンドルを逆に。生活の知恵というか、当然のルールなんですね。すべての車の前輪がこうなっているのもちょっと面白いです。
平日昼にも関わらず名物のケーブルカーは長蛇の列をつくっていました。
心地よい気持ちになる街は人々の心も良くさせるのか、みんな楽しそう。カメラ向けたら「ハーイ」といってみんな向いてくれます。たまたまちょいテンション高めだっただけかもしれないけど、ここに来る人たちは「見知らぬ人にカメラ向けられたりするとイヤな気分がする」なんて心情はないのかもしれないですね。日本人が敏感になってしまっただけかもしれないけど、日本もこんな感じになってくれたらもっといいスナップ写真が増えるだろうなぁ。
この精神的な心地よさは高低差を楽しめる地形やそれを利用した街のデザインにもあるのかもしれませんね。地の利をうまく利用している感じです。坂は多いけど確かに住みやすいのかも。
ゴールドラッシュや地震、ITバブルと崩壊など様々な経験をした街は、現在は観光業に成功しているようで、今は「上り坂」ってとこかな?
またうまいこと言っちゃったな。笑
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