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前の記事のとおり「となりのトトロ」を観たばっかりに気分が盛り上がり過ぎて、翌日に早速『サツキとメイの家』に行ってきました。
すぐ衝動が抑えきれなくなるので困ったものです。笑


2005年開催の『愛・地球博』の主会場に使われた跡地は現在も愛・地球博記念公園(愛称:モリコロパーク)として活用されていて、万博の閉幕後も『サツキとメイの家』はそのまま残されておりチケットさえあれば展示を見ることができます。
三鷹の森もステキだけど、あのトトロの世界が身を持って体感できるなんてすごい施設ですよね。すごく刺激的で楽しかった。愛知県には良い観光スポットがあるものです。名古屋市内からのアクセスも良いしね。当日券があるのも嬉しいですね。

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お父さんの仕事机。
映画を観て、すっかりお父さん(草壁タツオ)のファンになってしまいました。あんなに穏やかな心で子どもたちや人々と接することができたらなんて素敵なんでしょう。「そりゃスゴイ、お化け屋敷に住むのが父さんの夢だったんだ」というセリフが素晴らしいです。

『サツキとメイの家』という施設名の中にも”お父さん”を入れて欲しいくらいですね。『サツキとメイとお父さんの家』って。でもタツオという名前があるから『サツキとメイとタツオの家』のがいいかな?タツオって誰やねんって感じになるかな?しかもそれじゃあお母さんが可哀想か。『サツキとメイとお父さんとお母さんの家』ってのもなんだし。まとめて『草壁家の家』って言われてもピント来ないからやっぱ『サツキとメイの家』でいいのかな。

そんなお父さんの仕事部屋のディテールも素晴らしかった。エイジング加工もほとんど違和感なく、あの時代の世界観を楽しませてくれます。
こんな仕事場いいなぁ。ボクも(ダラダラと)物件探しをしてるんですがこんな環境だったらクリエイティブに磨きがかかるような気がするなぁ。どなたかオススメの物件ありませんか?笑


なんて思ってしまうくらい、すごくリアルですよね。よく考えたら宮崎監督が妄想した物語の中の妄想の家なのに、パンフレットには間取り図もあって、帰ってDVDを見返してもその間取りどおりにちゃんと描かれていました。妄想とはいえ映画を企画した時点でちゃんと間取り図を描いていたからリアルさがあるんですよね。そのリアルさがボクらを物語に惹き込ませるんでしょうね。特に物語に間取り図なんて出てこないけど、その妄想のディテールを創造することはとても大切なことだと思います。ドラえもんののび太の家だってそうだよね。

20150923_サツキとメイの家_間取り図

もちろん間取り図だけでなく、お父さんの性格やサツキとメイの生活が分かるようにディテールがしっかり設計されて描かれているからこそ、あの力強いストーリーができるんだと思います。すっごいシンプルなストーリーなんですけどね。
ディテールがしっかりしているからこそ長く愛されるクリエイティブですよね。さすがですスタジオジブリさん。参りました。
お母さんが入院している病院の間取り図や、街全体の地図とかまであるのかなぁ。あったら見てみたいなぁ。


映画を観ていて思ったのですが、カメラのレンズで言うとだいたい35mmか50mmくらいの標準レンズあたりの画角での構図が多いなと思いました。たぶん。あえて実際のレンズのパースとは異なる雰囲気のところもあるように感じましたが、基本的には標準レンズのアイレベル(人が立った状態での目のあたりの高さ)で、そんなに被写界深度も浅くしていないですよね。レンズ効果に頼った描写の誇張はせず、人間の視界に非常に近いアングルでの(真っ向勝負な)絵づくりというのも物語に惹き込まれる要素なのかな?


標準レンズ・ヨコイチ・アイレベル。
この50ミリブログの写真たちもそうなのですが、『となりのトトロ』にはボクのとっても好きな構図が満載でした。

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うっかり話がソレてしまいましたが、ストーリーがあると”モノ”に深みが出て、人を惹き付けます。映画は1988年の公開?だそうなのでもう30年近く前の映画なんですが、2015年時点のボクもついつい惹き込まれてしまいました。
だって、この建物が特になんのストーリーも持たないただの古い家なんだったら、こんなに人は訪れないだろうからね。いくら愛知県にあるからといってもボクも行かないと思う。ただの古い家が森の中にあったら普通は怖いもんね。


ストーリーの持つ力って強いですね。だからボクも広告づくりに企業さんが持つストーリーを追っかけています。そのストーリーもディテールにこだわってクリエイティブすることで、強い広告を創りたいなといつも思っています。

いいね!してとか、シェアしてねなんて言われなくても、ここに訪れたことを人に話したくなっちゃいますよね。ブログにも書いちゃうし。笑
でもそれが本当のクチコミというかコミュニケーションなんですよね。広告はコミュニケーションツールだしね。

『サツキとメイの家』、季節ごとに少しずつ変わるらしいですよ。お父さんの部屋のカレンダーも毎月変わるそうです。まいっちゃいますよね。


息子のドングリをきっかけに良い刺激をいただきました。息子もなかなかやるもんです。そして物語の描写にはやっぱり標準レンズが似合うんですね。この視点で撮ることになんだか自信がついたし、これからも続けて行こうかなと思います。



ほら、トトロ観たくなっちゃったでしょう?笑

『妄想ディテール・クリエイティブ。- サツキとメイの家』

2015.9.23 Wed   post by sajihideyasu