2年前に撮った、この写真が忘れられないでいる。
復興は見た目もあるかもしれないけど、人々のこころの中にあると思う。
そのためにも経験を忘れてはいけないし、後世に伝えていかなければならない。
チームを組んで炊き出しに行った「FEED東北」、みんなのこころを聞いた「あれから」、など、
できることや巡り合った支援に関わって、それを伝えるということで誰かの役に立てられるのであればそんな嬉しいことはない。
震災直後の4月、石巻を訪れたボクは、そこで写真を撮ることが正しいのかわからなかった。
阪神大震災から18年を迎えた日のテレビのインタビューで小学生が、
「地震のことはしらないけど、写真とかを見て、すごいできごとだったんだってわかりました」
と真剣な表情で語っていた。
正直、壊滅的な街をファインダーで覗くのはすごく心が痛かったけど、
その現場で話しをした地元の方々や、そのあと写真とコメントを見ていただいた方から、「ありがとう」という言葉を多くいただきました。
震災後に何も出来ないでいる自分のこころも救われました。
広告という、写真と文章で想いを伝える仕事に携わっているボクは、
「伝える」ということがやっぱり好きで、写真を撮る上でも大切にしていることでもあります。
だからこれからも少しずつかもしれないけど、何かを思い出したり考えたりするきっかけを
「伝える」という手段で作れたらと思っています。
2年前に石巻市を撮影して50ミリブログに載せていた写真を、remember311という名で再度作りました。
(当時はFlashで作っていたのでタブレットなどでも見れるようにプログラムだけ変更しました。)
見返して、あのときの記憶や気持ちが蘇り、また日常へのフィードバックができるような気持ちになりました。
画像が多く、ページが重いと思いますが、よろしければご覧下さい。できればケータイじゃなくてPCかタブレットで。写真もコメントも2年前のものです。
そしてこの2年という契機に、1日休みを取って東北を見てきます。
この写真を拾ったあの場所は今、どうなっているのかを。
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