50ミリブログ

世界一幸せな国フィンランドを体感してみる

世界一幸福な国、フィンランド。

 

国連のSDSN(持続可能開発ソリューションネットワーク)が発行する「世界幸福度報告書」で、2018年に続き2年連続で1位となったようです。ここ数年ランキングを上げ、首位を維持するこの国が気になり、少しだけ体感してきました。

 

報告書での「幸福度」の算出は、人口あたりGDPや社会的支援、健康寿命、人生の選択の自由度、寛容さ、腐敗の認識(不満・悲しみ・怒りの少なさ、社会・政府に腐敗が蔓延していないか)、といった項目だそうです。

 

ちなみに日本は156ヵ国中58位。残念ながら年々順位を下げているそうです。
なんとなく、その理由は分かるような気もします。

 

 

フィンランドは日本でいう消費税のような税金が24%とかなり高く、物価もとても高い。
でもそれを不満に思う人はあまりいないという話を聞きました。
必ずしも税金が高いことが良いこととは思いませんが、多くの国民がこの暮らしに満足しているということが大切だと思います。
(個人的にですが、物価の高い国に行くと、日本の弱さを感じてしまいます。)

 

では、歩いているだけで幸福感を得るこの国の心地良さはなんだろう?

 

水辺や森が多い自然環境や、歴史的建築物、そして北欧デザインなどの意匠性も多いにあると思いますが、街も交通も企業も行政も、税金の使い道や国民の意識、人間関係、信頼関係、教育制度、他者への思いやりなど、暮らしや人のマインドに関わる様々な仕組みがうまくデザインされていて、将来への不安や不満もなく、自国に誇りを持ちつつ快適に暮らせる何かがあるんだろうと想像されます。

 

フィンランドでは父親が母親よりも子供と接する時間が長い(世界で唯一)というデータもあるそうですが、様々な子育て支援も充実しているところも暮らしやすさの一つなのでしょう。

 

 

人口減少時代に突入し、社会のサスティナビリティ(持続可能性)が叫ばれている日本。
見た目だけでなく、仕組みも含めた広義のクリエイティブは、社会を良くすることができると信じています。

 

2019年はフィンランドと日本の国交100周年ということもあり、何かと縁があります。
これからの日本企業の経営課題や都市デザインを考える上で非常に勉強になる滞在でしたので、その話を幾つか。

『フィンランドの話を、幾つか。 #01 世界一幸せな国を体感してみる』

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