師匠や先生という呼称は、勝手に尊敬して勝手に影響を受けた先人たちのことでもいいのかな。
実は、写真家として作品制作精神的に影響された先人はほとんどいなく、ボクの場合、精神的に影響を受けた”師匠”のほとんどが音楽家だったりする。
音楽って、歌唱力や演奏がウマい/ヘタという評価をされることがあるけど、本当に大切なことってそんなんじゃないと思う。
シンガーがポリシーを魂で伝えている音楽は、心にズドンとくるものがあり、それを感じたときに胸が最高に震える。ボクにとっては、決して歌姫といわれるような”高音域がスゴイとか音程をはずさないとかの歌唱力”だから良い音楽である、のでは決して無い。
だから好きなミュージシャンのほとんどがシンガーソングライターなんだと思う。
先日名刺の肩書きのことを書いていて、ふと数年前の情熱大陸で斉藤和義”師匠”がすべての楽器を演奏して録音していたことを思い出した。
改めて歌詞カードを見てみると、やはりほぼすべての楽器を演奏している。ひとり多重録音方式だそうだ。
確かその時のインタビューによると、スタジオミュージシャンにやってもらうと「キッチリし過ぎちゃう」からだとか。ギターでヨレってしちゃうクセのところはドラムでもヨレっとする。そういうのも歌いやすいみたい。キッチリし過ぎないって実はすごく難しいことなんだけど、そこに魂があるのかもしれない。
『月光』の歌詞にあるとおり、「ロックンロールに教わったことは、”人と違っても自分らしくあれ”ってことさ」ってことなのかな。
18の頃、兄に借りた『Golden Delicious』を車の中で聴きまくり、「本当のことは歌の中にある」というフレーズの意味をずっと考えていた。
ボクも、写真やデザイン・コピーが「キレイに作れて上手」というわけではないけど、魂だけは込めて伝えていきたい。
勝手に尊敬する師匠たちからまだまだ学び中。
たとえ届かなくても、月に手を伸ばしてみようと思う。
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