久しぶりにバンドの招集があるのでギターを出したら、弦が錆びていたので慌てて張り直す体たらく。
こんなとき、「プロは常に準備しているんだろうな」なんて考えたりする。
ライブを見たりお芝居や映画を観たりすると、その準備の背景を想像してしまう。
たった2時間のライブだとしても、機材運んでセットして、楽器を整えてリハをして、など相当な準備段階がある。もちろんその前にレコーディングしたりジャケ写撮ったりPVも作ったりプロモーション活動したり。ライブ前ではサポートメンバー集めたりアレンジしたりMC考えたりセットリスト作ったり、会場確保したりアルバイト雇って椅子並べたりモギリしたり。そのライブの時間を最高のものにするために相当な準備をしなければならない。何よりもオリジナルの曲を創ることってすごいことだと思う。
たまに目に見える時間だけを用いて「時給換算で○○円稼ぐ」みたいな残念な記事があるけど、その2時間だけの時給では測れるわけがない。その価値にはそれまでの人生が乗っかっているのである。
撮影も同じだと思う。撮る前にカメラの種類やレンズの種類を検討し、アングル・ボケ感や露出を考え、照明道具を用いて光をコントロールし、その場を演出する。もちろんその前にいつ何をどう撮るかを検討してロケーションや機材やスタッフの手配をする。もちろんそこには教科書や参考書などなく、人生の上で自分が作り上げて来た経験を頼りにするしかない。たった1秒だけの撮影であったとしても、入念な準備が必要である。
カメラだけ持って感覚でシャッターボタンを押しているだけみたいな誤解がたまにあるけど、そんなに都合よく良い写真が撮れるもんではないのである。
どんな仕事もそうだけど、出来上がったものしか見えないから誤解されるのはしょうがないけどね。
でも準備段階をダラダラ見てもらうより、パッと出来上がりを見てもらうだけのほうがカッコいいよね。
…なんてことを6弦張る間に考えてみたりするけど、くだらないこと言ってないでさっさとギター練習しなきゃ。笑
「写真と広告」事務所ノースローは、
ほぼ、広告写真家/中小企業診断士である佐治の趣味のサイトです。
お仕事のご依頼・お問合せ等は
オルタナクリエイツよりお願いいたします。