50ミリブログ

20130820f_千種公園と名古屋大空襲

名古屋大空襲、慰霊碑。

第二次世界大戦の末期、名古屋を襲った空襲は甚大なもので、爆撃機の数では東京大空襲を上回るものだったそうです。
名古屋では軍用飛行機のエンジンや部品を製造していたこともあり、その工場をはじめ、名古屋駅、名古屋城、東山動物園などといったシンボルまでも爆撃に遭いました。

この千種公園の場所には名古屋陸軍造兵廠千種製造所があり、もちろん主たる標的になったそうです。

20130820g_千種公園と名古屋大空襲

その爆撃による痕跡を残す外塀の一部も残されています。

戦争について、意見を述べる知識も勇気もないけれど、慰霊碑や碑文を見るとどんなに悲しい出来事も後世に語り継ぎ残すことが大切であることを学びます。たった2年半前の震災のことも、距離や時間が経つだけで記憶が薄れていくけど、それを体験した人からの話しにより人生を学ばさせていただいていることもたくさんあります。

「名古屋って何があるの?」と県外の方から問われ、困ったことのある名古屋在住の方はとても多いと思います。
すべてが空襲の影響かどうかは分からないけど、戦国時代のメイン都市でもあり歴史あるこの土地にしては、メジャーな歴史的観光スポットが少ないことはとても気になります。
でも、その歴史は土地に刻まれていて、それを知り、それをどう感じ、今にどう活かすかがとても大切だと思います。

中学のときはこの慰霊碑にさえ気づかなかった自分も残念。
でもその頃に先生から聞いた「日本は戦争が終わったけど、世界中で戦争がゼロになった日はまだ1日もないんですよ」という言葉はおそらく未だにそうだろうし、八月になるとこの言葉を思い出します。

– ここに涙あり されど平和は永遠に

故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知(し)る。そんな教訓がすぐそばにありました。

『千種公園と名古屋大空襲。』

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