201500629_IT業界のイメージとシリコンバレー



アメリカの話を幾つか。#05


せっかく西海岸に来たので、Apple、Google、HP、Facebookなどシリコンバレーを拝見してきました。
完全にミーハーごころですが、ボクなりの視察です。

シリコンバレーだからってビーチバレーしているところを撮ったわけでなく(←ひどい)、こちらはGoogle本社内の一角。世界に革新を与えている企業はこうやってクリエイティブを生み出しているんですね。
通称”Googleplex”(=googolplexの言葉遊び)と呼ばれる社屋はとってもオープンな環境で、もちろんセキュリティ的に中には入れないけど観光に来ている方がたくさんいました。



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Googleカラーの自転車はカギもかかっていなく、広い敷地を自由に移動するために置いてあるようです。



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ちなみにfacebookの自転車はブルーでした。



ひと昔前、ボクがIT業界に入ったあたりの時代はコンピューターはまだ「暗い」とか「オタク」的なイメージが強かったけど、Googleなどはそのイメージを変えたような気がします。実際にココで働いていないから実態は分からないけど、「なんか楽しそう」ってのは感じるし、観光に来た人もそう思っていると思う。だってビーチバレーしてるもんね。

検索・GoogleMap・Gmail・YouTubeなど新しい試み(買収を含む)は様々な問題が生じるだろうけど、Googleがもたらしているイノベーションによる人類への恩恵はとても大きなものになっています。

でもGoogleって「技術力」を前面に出して自慢なんてしていなくて、「こんなことできたら便利じゃない?面白いんじゃない?」という「クリエイティブ(創造性)」をシレッとやっているんですよね。
GoogleMapだって「DHTML」や「Ajax」というWeb技術を使っているけど、ユーザーはそんなことは知る必要もありません。そもそも「DHTML」や「Ajax」は既存のWeb技術だったので目新しくはありませんでした。
ただ、Googleが一番クリエイティブをしたことは「Mapの操作性を便利にするにはそのWeb技術使ったらいいんじゃない?」という発想と実現する行動力。2005年にリリースされて初めて触れたときはワクワクしてしまいました。

クリエイティブをするには働く環境や過ごす場所はとても大切だと思います。どれだけの感情面のインプットをアウトプットに創造できるか。どういうわけか、アイデアはPCの前ではあんまり出てこなくて、経験や体験から生まれることが多いです。シリコンバレーの人たちはそれをすごく理解しているから、こんな風に働く環境への投資をしているんだろうね。決してお金が余っているから作ってる、ではなく”投資”なんですよね。

ビーチバレーがきっかけで生まれたアイデアもどこかにあるかもしれませんね。


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残念ながら日本のIT業界はまだ「たいへんそう」とか「帰れない」みたいなネガティブなイメージがあり、実際に働いている人たちもそれを口にしたりするのでそのイメージが周りに循環してしまう。その声は未来を担う学生さんたちにも聞こえてるみたい。

シリコンバレーで出世した企業のほとんどがガレージやアパートの一室からスタートしているようだけど、おそらくその頃から働き方って自由な発想を伸ばすようなスタイルを取っていたんだろうね。だから規模の問題じゃないと思うんです。


今ではすっかり「先生」扱いなんかして調べものをするときに頼りっぱなしだけど、15年くらい前にはじめてググった時はそのシンプルな検索画面に驚いたような覚えがあります。違う検索エンジンを使っていた当時のボクにはとても革新的に見えたんですよね。

そっか、はるか昔のような気がするけど、まだ15年くらいなものなんだね。
これからあと15年経ったら世の中はすごく変わっちゃうんでしょうね。


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ITって、IT業界独自で勝手にやっているのではなく、実はどんな業界へも入り込んでこれるものです。
賢い人たちのちょっとしたアイデアで、小売だって製造だって金融だって美容だって飲食だって、音楽も出版もファッションでさえも、どんな業界も変わっていきます。

ITというと高学歴な理系な人たちが攻めて来ると思われがちだけど、そうではなく、今の価値観よりもワクワクさせる人々が現れるってこと。ワクワクさせるためにGoogleはたまたまITを使っているだけで、他の産業や技術でも同じです。コーヒー業界だってそうですよね。
GoogleMap使ったら他のMap使わなくなったし、スタバが近所にできたら日本人は「やった!」みたいな風習がある。


日本企業は数年前から「グローバル化しなきゃ」と言い始めているけど、それは海外企業からしてみても同じで、逆に日本が標的にされてきているということだと思います。もちろん欧米だけでなくアジアから見てもそう。最近街中を観察していてすごく感じます。ウカウカしていると狙われちゃうよね。もちろん日本にも優秀な人たちがたくさんいるけど、外に魅力があったら海外企業に流れちゃう。


日本に技術力はあるのは確かで、品質も素晴らしいと思う。でも日本の成長具合を考えるとそれだけで通用したのは20世紀で終わってしまったようにも感じます。多くの企業が人口増加を前提とした戦略だったから仕方ないかもしれません。


そんな中、日本の企業さんにボクたちはクリエイティブでどう応援ができるだろう?
なんてことをココに来てみて改めて結構真剣に考えはじめています。そのためにももっとたくさんの世界を見て経験を積まないとですね。


なんか難しい内容になったけど、人をワクワクさせることを真剣に取り組む企業さんが多くなるといいな。
クリエイティブって本当に楽しいし、楽しいところには何かが生まれますもんね。

技術は、アイデアとデザインで活かしてビジネスを創るもの。
今の日本は規制や効率化や固定概念や少子高齢化やSNSなどの外部環境による閉塞感で凝り固まっている気がしますが、写真やクリエイティブで少しでも揉みほぐしていけたらいいですね。

月1〜2回、「お客さんをワクワクさせるクリエイティブ戦略会議やりたいからサジくん来てよ」っていう企業さん、お待ちしてます。
とりあえずビーチバレーしましょう。

『IT業界のイメージと、シリコンバレー。 アメリカの話を幾つか#5』

2015.6.29 Mon   post by sajihideyasu