50ミリブログ

20140701_好きとキライと何とも思わない

世の中には、いくつの物質や要素があるんだろ。
ヒト、モノ、カネ。経営の三要素はもちろん、目に見えないものも含めてどのくらいあるのかな。

それらを個人的な(極めて個人的な)分類に分けると、「好き」と「キライ」なものたちがまず中央に有り、その他「何とも思わない」または「知らない」ものが大勢取り巻く。

写真や広告についてもそう。
数えきれないほどの写真や広告が世の中に溢れている。みんな存在をビジュアルで示したい。それはとても良いことだと思う。
広告はビジネスにとって大切な事業活動だから。

ただ、そんな大切なものなのに「何とも思わない」ものも多い。今のボクの生活の心理的な外部&内部環境もあるとは思うが、毎朝、新聞に入る折り込みチラシを見ていてもどうも心が動かないものが多い。ただの価格の羅列や俗な内容が多く、新聞購読数が減る一因にもなっているのかもしれない。せっかく広告費捻出しているのにこんなものでいいのかななんて思うこともある。

その点、15段や30段の新聞紙面広告や電車内などのポスターや中吊り広告は楽しくワクワクするものが多い。ワクワクさせてくれる企業のことは好きになる。全然ボクがターゲット層でない商品だって広告を好きになるとお気に入りになってしまう。そしてワクワクした広告が翌年広告賞を受賞し、その広告が本に掲載されたりしてまたそれが「広告」になる。SNSにだって載っかるだろう。もちろん優秀な広告主やクリエイターがそのために知恵を絞った結果であって、制作費等の負担は多いのかもしれないけどこれはとても良い循環だと思う。(もちろんチラシなどは地域にもよるものだし、上記の広告とは役割が異なるけど。)

広告は「広く告知する」と書くが、告知だけでは「何とも思わない」ゾーンが広すぎるので「好き」ゾーンには入り込めない。「何とも思わない」は「知らない」こととほぼ同じだと思う。
購買意欲も世の中の景気も、マクロもミクロも、結局は人の気持ちなので、是非とも「好き」を目掛けてシュートして欲しい。

前にも書いたけど、広告はラブレター。
それは顧客だけでなく、自社の社員やスタッフを口説く(=組織統制を取る)こともできる、極めて経営戦略的なクリエイティブ。
業界的にこうだから、という考えの方にたまに会うけど、他社と同じじゃ「好き」にならない。自分の会社は他社と違う会社なんだからphilosophyだって違うはず。

もしかしたらフラれちゃうかもしれないけど、中央に飛び込んでいく勇気は必要だと思うな。
決定力を付けるのは難しいけど、シュート打たないとワクワクしないもんね。そのためにはもちろん、事前の戦略会議は重要だけどね。

時期的にちらほらサッカーみたいな表現になっちゃったけど、ガッツを見せてもいいと思う。

『好きとキライと、何とも思わない(知らない)。』

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