20140305_走れ、妄想ストーリー


その踏切が開くと同時にボクは立ちこぎで自転車を加速させた。
手袋の中の指はハンドルを握っている感覚さえないくらい凍り付いていたけど、
キミが熱で苦しんでいる姿を想像すると、寒さなんて意識すらなかった。




のかどうかなんて知らないけど、ちょっと急いでいる人を見かけるとストーリーを妄想してしまう。
入試直前。恋人とも会わずに試験勉強に取り組んでいたけど、
彼女から風邪を引いて辛いとメールがあって大雪なのに思わず家を飛び出して来てしまったんだろうな、なんて。

愛があるなぁ、なんてカメラ持ったおじさんは感心していたけど実は寝坊してバイトに遅刻しそうなだけかもしれないよね。笑
そんなことを妄想させてくれたから真実はどうでもいいや。

『走れ、妄想ストーリー。』

2014.3.5 Wed   post by sajihideyasu