20120319_まあいっぺんの会

書家の叔父が編集長をしていた雑誌から生まれた、とあるラジオ番組。
決して目立つ番組ではないけど、毎週、各界の素敵な人をゲストに招いて流される、“大人のための情報”というコンセプトの番組。
15分という短い番組だが、もう8年も続いている長寿番組だそうです。

テレビも雑誌もラジオも広告も、どれも似たような人やお店が情報として流れ、
受ける側も掲載される側も、発信しているメディアでさえ退屈しているように感じる状況において、本物の情報というのを教えてくれるそんな番組。
ゲストはメジャーな方もお招きするけど、かなりニッチなところもついてくるらしい。
売れてる売れてないじゃなく、人間的なところでのオファーだそう。
とても深い方ばかりなので15分という短い尺では物足りないことが多いらしい。

そこでさらに生まれたのが、『まあいっぺんの会』。
叔父お気に入りのあるお店にもう一度ゲストをオフでお招きし、ライブ形式でまた話を伺うという会。
「まあいっぺん」というのは名古屋弁で「もう一度」の意。
ゲストの話や演奏をおかわりするのだ。もちろん録音など無い。
粋なオトナの会である。


今月のある日、このお店がもうすぐ閉店するということで、叔父主宰で送る会を催した。
音楽家、メディア、広告業界の方、宮司さんなど、交流のある沢山の方を次々とゲストとして招き、実に6時間の番組になった。
叔父の書をところどころに飾り、作品たちも会に花を添えた。

20120319_まあいっぺんの会b

一輪皿。
お花を一輪生けることができる、つまみ用のお皿。それぞれ書が描かれいる。実に酒飲みの叔父らしい作品。


叔父はライター、編集長としても広告や雑誌に関わっていたが、昨年すっぱりと仕事を辞めた。
ええ、辞めちゃうの?という名残惜しいところで引くことが好きで、それをしただけだそう。
この『まあいっぺんの会』を催してるこのお店の女将さんにも「いつまでここやるつもりなの?」と。
「それもそうね」と閉めてしまおうと決めた女将さんも凄い。
そして叔父は名残惜しいと嘆き、送る会を催す。
粋なオトナの会である。

ボクは初めて来させてもらったけど、お世辞抜きにとても良いお店だった。
こんなところで諸先輩方の話を美味しい酒と料理をつまみながら聞けるなんて素晴らしい。
それがもうすぐ無くなるなんて。名残惜しい。
でもその名残惜しさが良いのか。

「まあいっぺん」このお店が復活したらいいな、なんて考えは粋なのかどうか。

『まあいっぺんの会。』

2012.3.19 Mon   post by sajihideyasu

内祝い2